Moiraの総合考察‐エレウセイア部分

Moiraの中の神話部分、つまりズボリンの持つ本‐エレウセイアの部分のストーリー考察です。
根拠や推測を混ぜながら、時系列に考察していきます。
該当する曲はできるだけ横に書いていきます。(私個人の裏話想像妄想の場面は除く)
一応…神話時代は「有史以前」の話になるだろうから、黒の予言書には載ってないと考えられます。

まず、『神話』の天地創造からの部分は省略しましょう。
その部分の歌詞を見れば大体分かるはずです。
Moiraの世界は幻想古代ギリシャとなりますから、多神教。よっていろんな神々が現れるわけですね。
で、それぞれの神の子孫から成る国ができ、そのうちの一つがアルカディアというわけです。
おそらく雷神眷属の国なのでしょう。

ここで、これからの考察の参考に私的考察に基づくMoira世界の地図を載せておきます。
国名は『神話』にて出てくる国のみ記載、カッコ内は何の神の眷族かを表しています。あとは気になる地名を記載。(実際のギリシア神話等に基づく)
地図上の国境線はおそらく現在の物です。もとの白地図が現在の物なので悪しからず。

白地図提供:白地図、世界地図、日本地図が無料


時代は下り、かつての勇者デミトリウスが王となった時代。
王と側室(とにかく正妻ではない女性)の間に第一子=スコルピオスが出来る。
このまま正妻との間に子が出来なければ、スコピが王位を継承するはずだった。
しかし数年後、正妻(王妃イサドラ)との間に第一子=レオンティウスが生まれる。
王位継承権はレオンへと移り、彼が「アルカディア第一王子」となる。

それまで後の王だと言われてきたスコピが、ただの王子に転落しちゃうわけです。(レオンティウス…貴様さえ生まれてこなければ…/死せる者達の物語)
正妻の子ではない、妾の子だと馬鹿にされたことも少なくないでしょう。(妾腹と蔑むなら〜/同上)
それでひねくれちゃったんじゃないでしょうかね。
世界の王になるだとか、そういう野望を抱いたのもこれがネックになってたのではないでしょうか。
で、「アルカディアの双璧」と謳われた双子の側近、カストルとポリュデウケスとも仲悪くなってそうですよね。


そしてある日神託がおります。「太陽 月 蝕まれし日〜」です。(雷神域の英雄)
太陽と月が同時に「蝕まれる」日というと…日食かつ新月の日とかでしょうか?日食と月食は同時に起こらないし。
で「破滅を紡ぐ」なんて言うから大騒ぎですよね。
しかし「太陽月蝕まれし日」、王と王妃の間に子供が生まれちゃいます。
それが双子のエレウセウス、アルテミシアでしょう。
この場面が雷神域の英雄のラストシーンとなると考えられます。
件の信託=「太陽(ry」で、恐らくこのままではせっかく生まれた双子の王子と王女は殺すしかなくなってしまう。「なんという仕打ちを…」
で、それを聞いたポリュが「私めにお任せください」と言う。

さてここでポリュは何を思いついたのか。
双子を生かした上で、「破滅を紡」がないようにする方法でしょうね。
その方法として、彼と妻エルフィナの子であるオリオンと双子をとっ換えることを提案したと私は考えています。
オリオンを王の子とすることで、オリオンが「蝕まれし日」に生まれた「破滅を紡ぐ」者となる。
双子をポリュの子とすることで二人は「蝕まれし日」生まれの子ではなくなり、殺す必要がなくなる。
王への忠誠心を働かせた結果でしょう。
また、この解釈でいけるとポリュは思ったんでしょうけれど…後の展開を見ればわかるように、その解釈ではだめだったようです。解釈の自由の怖さ。
こうしてポリュはエルフィナと「山奥で隠遁生活」に入り、オリオンは「蝕まれし日の忌み子」として捨てられました。
…という場にもスコピは呼ばれなかったんでしょうか。なんだか悲しいな













ここであの神託を取り上げましょう。「雷を制す者世界を統べる王となる」です。(雷神域の英雄)
この「雷を制す者」とは誰を指すか、です。
雷神の力を得た者なのか、雷神の国=アルカディアを制した者なのか。多くの国は後者と取ったんでしょうか?
世界(と言ってもギリシャ世界ですが)の覇権を巡る争いが勃発します。
そして「世界を統べる王」なんぞ聞いてスコピも「俺のことかぁぁ!」とやる気を出したのではないでしょうか。
…とはいえ世界を制するのに自分の手勢だけでは不利でしょうから、軍事力を集める必要がある。「ラコニア軍は既に掌握した」ものの、まだ不足している。
で、双璧を欲しがったのかなーと。カストルは王家側かつレオンの側近だから味方にすると後々まずい。
だったら王家から離れたポリュのところ…だけど、味方につけられたら強いが敵に回すと危険。だから部下にするか殺すかの二択だったのかなーと。
「探したぞ」という台詞から考えても、ポリュ達が何処に行ったかは知らされてなかったんでしょうね。
まぁどうにか探し出して、協力要請するもあっさり断られますね。で、ポリュ死亡(;ω;)(運命の双子)
恐らく奥さんも殺されて、双子は奴隷市場に売りに出されます。(奴隷市場)
…しかし万一レオンが死んだら王位継承権が移りかねない危険因子だと思うんだけど…なに、そこは優しいのかしらスコピ。
まぁ結局スコピは双璧に頼らず世界征服?を目論むわけですよね…多分。


さてようやく双子をメインに話が出来そうです(笑)
えー、奴隷市場に送られた二人、エレフはイリオンでの労働、ミーシャはヘタイラのもとへとバラバラに買われていく。
…ということはこの頃までに風神眷属の王国アナトリアの多分首都、風の都イリオンの城壁作りは始まっていたのでしょう。

まずside:エレフ。(死と嘆きと風の都中盤)
イリオンの城壁作りできっつい強制労働です。子供にかよ。で、この時もう他人の死期の到来を示す黒い影は見えていたようで…。
もう冥王に魅入られていたのでしょうか。だから某変態神官に襲われた時もタナトスの声が聞こえてたんでしょう。
…聞こえてたかは微妙か…でもタナトスがエレフをθ側に引きずり込みたかったのは確かでしょう。
そんな中、オリオンに会います。おま…力強い奴め(´∀`*)
…wikiでイリオス(イリオン、トロイと同義)の項を見たら、アポロンとポセイドンが城壁を作ってた話が載ってました…これもモチーフの一つかしら。

次にside:ミーシャ。(死と嘆きと風の都冒頭、終盤)
遊女の見習いとしてカッサンドラとメリッサに連れられイリオンへ行きます。
そこでの恐らく初仕事が変態神官相手だったんかな…とはいえなんかもう恐怖でおびえているところにエレフ登場。
「いつか殺してやる」と言ってたぐらいだし、有言実行といったところでしょうかwithオリオン。双子は偶然にも再開し、一緒にイリオンから逃げます。
この時オリオンが弓を持ってることから考えても、元から逃げるつもりだったんだろうな。
そしてどうにか海に着いて船でイリオンを離れたようですが、歌詞にもある通り。
風の都というアネモスの神域で仮にも神官を殺害(未遂?)しちゃったわけで、これが「神域を穢した」と風神アネモスの怒りを買ったのだろう。
雨女神と交わって嵐が起き、三人は再び離れ離れになってしまう。


まずミーシャの流れ着いた先は。
レスボス島でした。フィリスさんに拾われて、そこで詩を詠んでいる聖女のソフィアに出会います。(聖なる詩人の島)
歌詞やミラコンでの演出を見る限り、ミーシャは視力を失ったようですね。(閉ざした瞳は対の闇〜)
そしてソフィア先生はミーシャの「不思議な力を見抜」いて、「彼女が生きる道と術を示し」ました。
おそらく聖域で「星女神の巫女」を務めることを勧めたんではないでしょうか。
ということは、ミーシャには未来を読む力が在ったのでしょう。オリオン(御子)に王が殺されレオン(獅子宮)が嘆くことも、自分自身の運命(揺れる堕ちる乙女宮)も。
そうしてレスボスで月日は流れていく。

次にエレフの流れ着いた先は。
まぁ、何処かの島かなんかでしょう。そこで暗誦詩人のミロスと出逢います。(遥か地平線の彼方へ)
余談ですがギリシアの島でミロス島ってあるんですよね。其処だったら面白いなぁ。ミロのヴィーナスの島です。しかも小豆島と姉妹島っておい!
共に旅をする中で、ミロスからいろんなことを教わっていくようです。人間的にも成長していくエレフはほほえましい(*´∀`)
そしてアルカディアのかつての自分の家に帰ってきます…が、其処には墓標が二つあるだけ。おそらくポリュとエルフィナさんでしょう。
スコピ辺りが葬ったのでしょうか?
両親の死に嘆くエレフに、ミロスは別れを告げてその先を一人で行かせることにします。
ここでミロスさんが「ヴロンディシオンに行こうと思うておる」と言っていますが、ヴロンディシオンとは何か。
歌おうwikiには「雷神殿」と表記がありますが、スコピが「ヴロンディスにつながる血が」とか言ってるあたりからも、雷神関連の言葉とわかります。
ということは、アルカディアの中心部ということでしょうか。とにかくミロスは其処に、エレフはミーシャを探す旅に。
レスボスに居るミロスの「旧知の友」とはやはりソフィア先生のことでしょうで。
マケドニア、トラキアはエーゲ海の北。其処を通る陸路を選んでもレスボスには行けるが、「危険な情勢」なのでエーゲ海を横切る海路をとることにします。
そういえばミラコンかのパンフにエレフは海で戦術を学んだとか書いてあったんでしたっけ。(未所持の為曖昧)

最後にオリオンの行方。
『遥か地平線の彼方へ』の最後の会話に注目ですよね。
「アナトリアの武術大会の覇者」「弓の名手オリオン」「蝕まれし日に忌み子だからって捨てられた、王子様」…と。
というわけでオリオンは、イリオンから逃げたものの結局アナトリアには戻ってしまったか、別の場所に流れ着いてからアナトリアに戻ってきたんでしょう。
もともと弓の腕のあったオリオン、生計を立てるためにでも武術大会に出たのでは。
で、優勝し有名になり、それで軍にスカウトされたんじゃないかなーと推測。もう青年と言っていいぐらいの年だったのかな?


ここで、戦の状況を考えてみましょう。
三人がそれぞれ成長しい年頃になってきた「一方その頃」、ギリシア世界の戦火は激しさを増していた。(死せる者達の物語)
アルカディア軍は「東方防衛同盟に参加し」、北方からギリシアに侵攻してくる「女傑部隊」アマゾンと戦っていた。そんな中でアマゾンの女王アレクサンドラはレオンと出逢うわけですね。
東方防衛同盟、と言うぐらいですからギリシア世界の東を守るための同盟なのでしょうね。
それなりの年齢に達したレオンは、アルカディア軍を率いる立場にもなっていく。
この時の戦況としては、まずイリオンでは尚も城壁を作り続けています。(雷神域の英雄)
そして、東にある風神眷族の国アナトリアでは異民族=バルバロイの侵攻が盛ん。バルバロイに関してはググるか世界史用語辞典引いてください。
このように北からはアマゾン、東からはバルバロイが攻めてくるわけだから城壁作りも当然の対応でしょう。「難攻不落」と謳うぐらいだからかなり強固なものなんでしょうね。
更に、臣下でありかつてのアルカディアの双璧の片割れであるカストルの言によると、ラコニアはアルカディア軍との戦いから撤退した模様。
なかなかアルカディア軍は強かったのかもですね。
あとマケドニアとトラキアはいがみ合い。
ううむ、この辺の戦の詳しい状況考察はまた別項でやりますか。


さて、物語を進めましょう。
スコピがミーシャの居る神殿に乗り込んできます。(星女神の巫女)
おそらくは水神ヒュドラ(ギリシア神話では海蛇)の怒りを買ったか何かで、その怒りを治めるのに「神への供物」が必要だだという神託が下りたのでしょう。
生贄は神のところに嫁に行くと解釈されたりもするので、やはり神に捧げるとなると巫女が良かったのでしょうね。(巫女=処女とかも関係あるのかな)
自分の行く末を悟っていたミーシャは、自分が行かなければ誰かが生贄になるという思いからもこの「運命に従う」ことにした。(運命を受け入れる者、運命に捧げられる者/運命の双子)
wikiでイリオスの項を見たらアポロンとポセイドンによる城壁作りのエピソードが載っていたというのは先に上げました。
この時いろいろあってポセイドンが海の怪物でイリオスを困らせたそうです。(ポセイドンは海の神ですからね…)
で、その災難から逃れるには怪物に生贄を捧げれば良いと神託が下ったとか…これもモチーフ?

そして、池か海かのある辺りまで連れて行かれ、スコピに刺されヒュドラに捧げられる。「ヒュドラよ…受け取りたまえ」(死せる乙女その手には水月)
ミーシャが連れて行かれたその直後、エレフがレスボス島に到着しソフィア先生と面会。生贄になった件を聞いて現場まで走る。
が、時既に遅し、ミーシャはヒュドラに捧げられた後だった。
それを発見し泣き叫ぶエレフ。(オオカミは奔る前に満月に吠える/死と嘆きと風の都、の"吠える"部分かもしれない。この歌詞自体は神託でしょう)
この時、雷雨のSEが聞こえますね。エレフが雷神眷族であることを暗示しているのでしょうか。
いくらか時が経ち、雨は止み、満月が空に表れます。
「水面に映る月」の影が丁度ミーシャの手に来て、「水に映る月を何時の日か取れると信じてた(運命の双子)」幼き日のミーシャの願いはこんな形で実現した。
そしてここで「さよなら」を言うことで、もう会えないことを互いに悟った…という感じでしょうか。
「さよなら」を言っていないからまた「出逢える」と信じていたわけですからね…(死せる者達の物語)
そして独り残されたエレフは復讐の為に動き出します。(奴隷達の英雄)


おそらくソフィア先生から誰がミーシャを連れて行ったかは聞いていたでしょう。アルカディアの軍であったと。
其処と立ち向かうには一人では無理だから、人を集めなければなりませんね。それで強制労働をさせられているイリオンの奴隷たちに目を付けたのでしょう。
この頃にはだいぶん冥王の影響も濃くなっています。「失ゥコトノ堪エ難キ痛ミニモモゥ慣レタカィ?」と精神攻撃される程度には。
其れに応えるように、「希望など遺されていない」「生命とは喪われるもの」とエレフも悟り、随分死の方向に傾いています。
いろんなものを失わせる運命なんざくそくらえだ、と運命恨みだします。冥王ニヨニヨです。
ここで黒き剣が出てきますが、SHにおける復讐の象徴と考えていいでしょう。
エレフは自分が奴隷だった頃と全く変わらず奴隷達がこき使われている様を見、奴隷達を解放します。この時オルフとも出逢います(お待ちください!/奴隷達の英雄)

その後の行動ですが、『奴隷達の英雄』のラストの英語語りを見る限り「奴隷達を率いて異民族が統べる鉄器の国へ」行ったようです。
鉄器の国と言われて世界史的に思い浮かぶのはやっぱりヒッタイトでしょうか。青銅メインの時代に極秘に鉄を開発し勢力を伸ばした国です。
ただヒッタイトが有ったのはアナトリア半島(現トルコ)。ということは、アナトリアの更に東に行ったと考えてもいいかもです。
ヒッタイトの勢力範囲についてはウィキを見ると一目瞭然でしょう。此処の上記地図より更に東の範囲だとわかります。
其処でエレフは鉄を手に入れます。

更に語り部分を見ていくと、一気に大事件が連なっていることが分かります。
「傀儡と化した」アルカディア王はオリオンに討たれ、オリオンはスコピに討たれ、スコピはレオンに屠られる。
オリオンは星女神から「寵愛する勇者」として「星屑の矢」を貰っています。(死せる乙女その手には水月)
なぜここでスコピを討たずに王を討ったのか…ううむ、まず頭を叩こうと決意したのでしょうか…
或いは傀儡と化し役立たずとなっていた王が許せなかったのかも。傀儡…もしスコピの言い成りだったのなら尚更。
しかしオリオンはスコピに殺される。これは本当の神話にもありますね、オリオン座と蠍座の話で。
で、何故レオンがスコピを殺したのか…です。
本来ならアルカディアの人間で味方だし、何よりアルカディア王を殺したオリオンを屠るという本来ならば偉業を成した筈の人ですから。
既にこの頃アルカディア内ではスコピへの不信感が募っていたのかもしれません。で、スコピが王になるのを阻止したのかも。
…と考えると、先のオリオンによる王殺しもスコピにそそのかされた可能性もありますね。
「王が悪い」とオリオンに吹きこんで殺させ、王殺しの罪を着たオリオンを自分が討ち取れば前述のとおり偉業と言えます。
死んだ王の代わりになることも夢ではない。
しかし現実は甘くなかった。無念の思いを残したまま、スコピは死にます。
そして第一王子であるレオンは王位を継ぐ。「殿下」呼びから「陛下」呼びになっていることからもわかります。(奴隷達の英雄→死せる英雄達の戦い)


いつしか「紫眼の狼=アメテュストス」と呼ばれるようになったエレフは、奴隷軍の戦闘に立ち快進撃を続けます。
「不死なる者」といった言葉が見られるように、奴隷軍は(自称?)「アタナトイ(=不死隊)」でした。(死せる英雄達の戦い)
これはまぁエレフに他人の死期が見える力が有ったせいだろうかなと思います。
いつのまにか(笑)シリウスという部下もでき、奴隷部隊は風の都・イリオンへ進撃します。
本当に憶測ですがこの世界でのイリオンは要地だったのでしょう。聖都、神域と言われるぐらいですし。バルバロイの侵攻を止める地でもありますし。
其処をバルバロイに鉄をもらったエレフら奴隷軍が陥落させます。とうぜんギリシア世界にとっては一大事です。
ここで『雷神域の英雄』に出てくる神託を思い出しましょう。
「青き銅よりも強かな 鉄を鎧う獣が 風の楯をも喰い破り 流る星を背に 運命に牙を剥く」
まんまです。青銅より強い鉄を持った獣=狼=エレフが、風の楯=風の都イリオンの城壁を破って、流る星=死者を背負い(物理的にではない)、運命に刃を向けるわけですから。
神託通りに事が進んでいます。恐ろしい。

さて、イリオン陥落の報を聞いたレオンはカストルと共にイリオンへ赴きます。
同盟国の危機ですからね。其処でエレフとレオンは「遂に出逢い」ます。(死せる英雄達の戦い)
奴隷軍、アルカディア軍の各大将の一騎打ち。
互いに互いが兄弟であることなど当然知らない。
エレフはヘレネス=ギリシア人であるのに、何故異民族=バルバロイの味方をしイリオンに乗り込んだのか分からないレオン。
ヘレネスという同胞にも関わらず、両親を奪い奴隷として強制労働をさせ果ては双子の片割れまで奪った祖国アルカディアが赦せないエレフ。
優位に立ったエレフがレオンに止めをさそうとした時、レオンの母、女王イサドラがとっさに庇います。
SEやライブの演出から考えても雷の力が発動したようですね。
二人が倒れた後のイサドラのセリフ。「レオン…エレフ…おやめなさい・・・」ですね。
ここと『死せる英雄達の戦い』冒頭の会話からイサドラ様はアメテュストスが我が子エレフであると気づいていたようです。
兄弟での殺し合いを止めようとしたものの、叶わず。其れを悟ったのかレオンも「Moiraよ…」と呟いて逝く。
ここでレオンに惚れていたアレクサンドラも道連れとなって、アルカディア王家は途絶えた…のでしょうね…。

このままエレフは冥王の器となっていったのでしょう。
『神話の終焉』に出てくる「死人戦争」辺りの考察はまた別項で。


さぁ、ここで随分昔に出た神託を振り返りましょう。
「太陽 闇 蝕まれし日生まれ堕つる者 破滅を紡ぐ」→全くその通りになりました。
「雷を制す者 世界を統べる王となる」→雷で雷神眷族の国アルカディアの王を倒した=雷を制したエレフが、冥王となる
といったところでしょうか。全て神託どおり、運命の通り。エレフは運命に抗ったけど、結局駄目だったんですね…。


以上、エレウセイア部分のストーリー考察でした。
もっと大まかにしようと思ったんだけどなぁ…私見とか入れるとこんなことに…
もっと細かい戦況・部分部分の考察はまた別で書きます。